隣の人とは違う個性をもった「自分」

わたしが両手をひろげても、
お空はちっともとべないが、
とべる小鳥はわたしのように、
  地べたをはやくは走れない

―――「わたしと 小鳥と すずと」 金子みすず

 

たった四行ですが、人それぞれ個性があるということを思い出させてくれるフレーズです。

「隣の芝は青い」とはよく言いますが、私たちは自分自身を見るより、隣にいる人を見てしまいがちではないでしょうか。
自分を見つめることは勇気がいりますが、隣の人のことは自然と目に入ってきます。

そんな中で、無意識にその人を羨んでしまうことは、仕方のないことかもしれません。

けれどもその中で自分を振り返ってみると、隣の人とは違った個性があることに気付けるのではないかと思います。

このフレーズから、そんなことに想いを馳せていただけたら良いのではないでしょうか。